川内悟 ブンキョーゴスペルセンター
川内悟(かわちさとる)
33才(インタビュー時)
ブンキョーゴスペルセンター
牧師
2009年度卒業
川内さんとイエス・キリストとの出会いについてお聞かせ頂けますか。
牧師家庭で生まれ育ちました。
小学1年の時にイエス様を信じたら、洗礼を受けたら天国にいけるよ、と習ったので、それなら天国へ行きたいと思ったので、バプテスマを受けました。そのころは賛美することも礼拝することも凄く嬉しかったです。
でも中学の頃から、周りの友達と生活が違ったので違和感を覚え初めて、外のみんなが楽しそうに見えてきたんですね。羨ましかったんで、自分もマネをするようになりました。すると今度は自分も礼拝行かない、自分のやりたいようにする、親がクリスチャンだから自分もクリスチャンになっただけだ。という反発から教会を離れるようになりました。信仰から外れたのが14才ぐらい、思春期真っ只中でした。それ以来、喫煙、飲酒、ギャンプルをするようになっり、学校に行かなくなりました。高校も入学はしたものの、一ヶ月で自主退学。その後は建築関係の仕事をアルバイトでしながら、前以上に、お酒、ギャンブル、今度は風俗にも行くようになりました。もちろん信仰はなく、その頃は実家からも出ていたので家には聖書も無い生活でした。そんな生活をしていると借金を作るようになり、自分で首が回らない状態になったときに、人生の意味が分からなくなっりました。楽しさを求めてるのに生活が苦しくなるって、人生何やろう? そこから突然子供の頃教会へ行ってたことを思い出して、ふつふつと礼拝のこと、メッセージのこと、み言葉を思い出していたときに、心の中に暖かいものが込み上げてきました。今からでも教会の隅っこにでもいることが出来たら、ちょっと変われるかなと思いはじめ、戻りはじめました。19〜20歳のころです。
2000年12月16日(日)、母教会では夕拝に出席していたとき、司会者が「悟兄弟、献金のために祈って下さい」と言われたとき「はぁ、祈りってなんでしたっけ?」という状態でしたが、「父なる神様、わずかな物をお返ししました。祝福してください。」と祈り始めたときに、『私はあなたのことを忘れてないよ。お前に与えられた賜物で私に仕えなさい。』と主が呼んでくださったんです。その時はじめて、罪の告白をしました。その時です「この人生を自分の為に使わない。神様に仕えたい、神様だけに返していきたい。」と決心しました。そこから徐々に軌道修正してもらいながら主に仕える道を整えていってもらいました。
その後はまず借金の返済や、今までの生活を整理し、けじめをつけることから始めました。期間従業員などをして6年をかけて借金を返済しました。その間、いくつかの神学校に問合せをしました。
「すみません、献身したいんです。学びをしたいんです」と。すると、学歴のところで引っかかって、入学させてもらえなかったんです。
「ボクは献身させてもらえないんかなぁ。」と思いながら過ごしていたんです。愛知県の教会(豊田ホープチャペル)でお世話になっていましたが、そこの牧師がKBIの卒業生だったんですね。その方にKBIを紹介して頂いて、連絡入れて「中卒なんですけど面接大丈夫なんですか?」と聞いたら「取りあえず来てください」と言って頂いたのがきっかけでしたね。26才の頃です。
面接の日、授業を見学させてもらった時に「音楽の授業」があって、(特別賛美を一年間に一回作る)その日が発表の日だたんです。賛美は古くからある味わい深い物、外国から入ってくるワーシップが賛美だと思っていたのですが、そのとき「賛美は内から溢れて、主に対して、作り出すものなんだ」という認識が与えられたのを覚えています。
KBI入学に際して何か準備しましたか
豊田ホープチャペルの牧師先生と自分の父に相談しました。父と大田先生とは以前に面識があったようで、父はバブテストの牧師でしたが、「聖霊は生きて働いている」といつも言っていた人だったので、何のギャップも無かったようです。
自分は中卒だったので、神学校に行って何が学べるのかすら理解出来ていない状態でした。献身するんだから聖書について学んだ方がいいやろう、ぐらいの考えで入学しました。
KBIに入学してみていかがでしたか。
砕かれました。砕かれた経験は必要で大事なことなのですが、「主が支えられた」という経験ばかりでした。
同僚達とは、とても「近い関係」を築くことができました。いつも一緒に祈ったり、本気で泣いて一緒に主の前に悔い改めてくれたり、いつもガチで付き合うことが出来たのは一生の宝だと思います。その関係は今でも続いていて久しぶりに会っても、抱き合って祈り会える関係です。
作業はしっかり本気でやった方が良いです。私の場合は一番の学びがそこにありました。自分視点の神様のイメージだけではなく、自分が知らないイエス様の姿、見落としていたキリストの真実を気付かしてもらったりしました。これは共同生活ということ、一緒に作業という働きをするということで、更に深まりを得ることが出来るとても大切な経験でした。
それと、ゆっくり祈ることができます。もちろん、ここに来る前にも祈りはしていますが、今から考えると何か緊張していた部分があったんですね。祈るにはこの言葉遣いで良いのか、こう言う言い方をすると不信仰では無いのか、とか。でもここへ来て「お父さんと子供の関係だ」と言うことを経験することができます。すべてのクリスチャンが「お父さんと子供の関係」を持たないと信仰生活って大変だと思うんですね。
3年間、地上から隔離された場所(笑)で過ごすことは、肉体にとっては苦痛なのですが、切り離されることは「霊」においては本当に祝福だと感じます。
卒業後についてお聞かせください。
伝道するときでも、未信者の方と一緒に何かするときに聖書の話が自然にできるようになっている。もちろん色んな学びは活きてますが、作業を通して自然にコミュニケーションできるようになっていることに、今でも気付かされます。学んだことをアウトプットするための「作業」。楽しいですよー。
KBIを誰かにすすめたいですか。
主に対する歩みをもう一度整えていきたい、もう一度深く交わりたい、捧げていきたいと思う人にはお勧めしたいです。
本日はありがとうございました。
インタビュー制作:トゥルース